「今日からよろしくお願いします、さん」
「はああ…」
第一.五訓 番外
誰かさんの軽率な行動のせいで何故だか新しい従業員が増えた。
うち給料とか払えないってば…!
彼の名前は志村新八。
銀のせいでコンビニのアルバイトをやめさせられた可哀想な少年。
まあ良い子っぽいけど…。
給料まじでどーすんの!?
ちゃんと払わなかったらなんだか彼のお姉さま、志村妙さまに殺され怒られそうなんだけれども。
とりあえず考えてたらむかついてきたので銀の腕をつねってみる。
「いだだだだ、何!?ちゃんどうしたの!?」
「どーしたも何もないっての!」
「あ、もしかして銀さんに構ってほしかった?」
「寝言は寝て言え」
「ぐはっ」
一応万事屋の場所を教え、お登勢さんに新八を紹介して、新八にお登勢さんを紹介した。
「分かりました。明日から来ますから」
「あぁ…、いや、仕事ないし、別に遅くても大丈夫だよ」
「はぁ…」
「とりあえず中入ってみる?」
「はい」
一通り家の中も案内してみたけど、実際うちに住み込むわけじゃないから、そんなに詳しくは教えてないんだけれども。
「あの、1つだけつかぬことをお聞きしますが」
「うん、何?」
「さんと銀さん以外に誰かいらっしゃるんですか?」
「いないいない!そんなんいたらほんとやっていけないから!!」
「え、じゃあ二人だけですか!?」
「うん」
「…寝室とか…」
「俺ら同じ部屋だよなー」
「うん。つかあんたいたんだ」
「うわ酷ッ!!」
「さん大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。大体私こいつと小さい頃から一緒だし、ガキとしか思われてないから」
銀と新八が顔を見合わせてため息をついた。
「…失礼なやつらだなオイ!!人の顔見てため息!?」
「ちゃんこんな感じだから」
「そうなんスか」
「だから何よー!!!」
もう一度ため息をつかれたので、顔パン右ストレートを銀に決めてあげました。