「ねェ銀ちゃん。恋人って、何するの?」
「…あー?」
俺は読んでいたジャンプを閉じて、質問を投げかけてきた小柄な女を見る。
「いきなりどうしたんだよ」
「うーんなんかね、友達がねー…、こう、何するの?って」
1つ言っておくが、彼女は一応俺の彼女だ。
「何すんのってお前…、いつもやってることを言やいんじゃねーの?」
「そうなんだけどね、いざ聞かれると何してるっけー?みたいな」
…そう言われると、俺らいつも何してるっけ。
悩んでいると、そうでしょ?、と彼女…に言われた。
「最近銀ちゃん全然かまってくれないしさー…。ね、どっか行こうよー」
「俺ァが構ってくんねェからいつもジャンプ読んでんだけど」
「え、そうなの?」
「そうだっつーの」
「じゃあ行こっ!」
は俺の手を掴むと勢い良く飛び出した。
「オイオイ、そんなに急がなくてもいいんじゃねーの?」
「だって早く銀ちゃんとお出かけしたいんだもーん」
頬を膨らませてそんなことを言う。…可愛いこと言ってくれんじゃねーの。
「、手」
「ん?」
「恋人、ってこうなんじゃねーの?」
「…うん!」
今までだって何度もこうやってデートはしてきた。そりゃもう新八や神楽にバカにされるぐらい。なんで俺にこんな可愛い彼女ができるんだ、とか言ってやがった。俺だってやりゃあできるんだっつーの!…って今はそれが言いたいんじゃねェ。
まるでこれが初めてのデートのような雰囲気で、俺たちは歩く。自分で言うのもなんだが、なんだか初々しい。
「銀ちゃん!」
「なんだよ」
「パフェ!食べようよ!」
「そういや…、今週まだ食べてねェな」
「ねっ!週1までなら許されてるんだから一緒に食べよ!!」
「おう」
俺たちが入ったのは、目の前の甘味処。と付き合いだしてから…、というかがここでバイトしてたから俺は知り合ったんだけども、ここの常連だ。
「銀ちゃーん、はい、口開けてー?」
「ばかお前そこは、あーんして?だろーがよォ」
「はーい。じゃあ銀ちゃん、あーんして?」
これも恋人がすること…、だよな。俺ら今までこんなことしてねェな。…大体が万事屋でだらだらしてたし…。
「おいしいねー!」
「あァ、…うめェな」
幸せそうに笑いながらパフェを頬張る。あ、口端に生クリームついてやがる。
「…ん!?」
付いていた生クリームを口でとってやる。
の顔は真っ赤だ。
「、お前が言ってた友達によ、今日のこと、話してやれよ」
「…ふふっ、うん!絶対話す!恋人はこんなことするんだって!」
その後、様子を見ていた店長にからかわれたことは言うまでもない。
SWEET&SWEET
映画公開おめでとうございます!
初日に観ましたが、色々フラグ立ちまくり←
萌え要素もりだくさんでした←
感想また後で上げますが、銀魂最高!!
というわけで、数日経ちましたがカウント終了!
ありがとうございました!!