見上げた夜空には点々と輝く星がたくさん。あのどれかに、私の故郷地球もあるんだろうな、なんて…、今はもう遠く離れてしまった星に想いを馳せる私は、やっぱり弱いんだろうか。手を目一杯のばしてみたって届かない。届くわけない。
「…あーあ」
考えることもばかばかしくなって、私はそのまま後ろに倒れこんで地面に仰向けに寝転がる。吹いてくる風は最近冷たくなりはじめた。少し寒いぐらいが逆に心地良い。仰ぎ見る夜空に吸い込まれそうな気がした。
「、何やってるの?」
「…団長、邪魔」
そんなとき、突然夜空を遮る邪魔者が出現。我らが団長神威でした。
「邪魔は酷いなー。俺、が風邪引かないか心配で声かけてあげてるのに」
「嘘でしょ」
「うん嘘」
満面の笑みで言ってのける団長は本当に人をイラつかせるのが得意だと思う。阿伏兎さんよくこの人についていけるな…、とたまに本当に尊敬しそうになる。というか、上から覗き込まれると団長の髪はものすごく邪魔だ。というよりも団長が邪魔だ。
「そんなに地球に帰りたいの?」
「ちょっとだけ、懐かしくなっただけです」
「ふーん」
どうでも良さそうな返事をした団長は、私の隣に寝転んだ。
「団長」
「何?」
「なんで抱きついてんですか離れてください」
「嫌」
団長は私の腰に手を回し、更に距離を狭くした。
「…団長に隕石が落ちればいいのに」
「じゃあその隕石が落ちてくる前に一発ヤっとく?」
「まじで隕石ィィィ!!!」
流星クライシス
はい似非ー!笑
2010.11.08