「!!はどこじゃァァァ!!!」

「朝からうるさいって晴明!」






















幼なじみが突然家の中に上がり込み、大声を出す。こんなことが何年も続けば、慣れてしまうのは当たり前で、晴れだろうと大雨が降ろうと、例え槍が降っても妖が襲ってきても、この習慣は変わらないんだろう。まぁ妖なんて、陰陽師である私の幼なじみはものともしないんだろうけど、一般人の私からしてみれば、妖と戦いながら現れたあかつきには、恐ろしくて挙動不審になるにちがいない。





















「今日のクリステルを見たか!」

「見ましたとも。今日も可愛かったね」

「当然じゃ。何といってもわしの妹じゃからな」

「私は晴明の妹なのに純粋に育ったクリステルがすごいと思うな」

「そうじゃ、クリステルはすごいんじゃ」

「…人の話聞いてる?私アンタを貶したつもりだったんだけど」






















毎朝毎朝思うけれど、この人の妹萌え、早く良くなればいいと思う。ついでに頭も。何かこう…、優秀なくせに、頭のネジが抜けてるんだよねー…、何十本か。





















「、今からクリステルの職場を直接見に行こうと思うのじゃが、一緒にどうだ?」

「それクリステルにすごく迷惑がかかると思うんだけど。そして私今朝ごはん食べてるんだけど」

「そうか、大勢で行くのは迷惑か」

「そうじゃなくて、私が言いたいのはアンタ自体が迷惑だってことだってば」

「…仕方あるまい。、今朝のクリステルを録画しておいたんじゃ。もう一度見よう!」

「話聞いてる!?今朝ごはん食べてるんだけど!」

「さあ行くぞ!」

「話を聞けェェェェ!!」






















どうやらこの妹萌えはもうどうしようもないようです。





















シスコン兄ちゃんと朝