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予感はしていた
我が第七師団は宇宙海賊春雨きっての戦闘集団、団員もれなく血の気が多いそんなやつらばかりが集っている。団員はそのほぼ全員が強面の屈強な男どもで、大きな艦船が与えられているとはいえ船中全体むさくるしい熱気がこもっている。「ほぼ」と言ったのは、例外があるからだ。とある件でうっかり拾ってしまった少女はその例外の1人である。拾った経緯はさておき、こいつがまた厄介なトラブルメーカーであることは、第七師団の団員であるならば誰でも知っていることである。外回りから帰ってきた阿伏兎の目に映ったのは、艦船の留守を任せていた男どもが大部屋に集まって座り込んだ例のトラブルメーカー少女を覗き込むようにして囲んでいるところだった。
「何してんだお前ら」
塊の後ろから声を掛ければ、帰還した阿伏兎に気付いた者が道をあけた。
「あ、阿伏兎先輩おかえりー」
塊の中央にいた少女は顔をあげてこちらを向くと、この船に似つかわしくない可愛らしい笑顔で阿伏兎を迎えた。もう一度同じことを問えば、彼女は自分の目の前に向かい合って座っている男の手を掴んでこちらに向ける。
「今ね、みんなの手相とやらを見てるとこ」
聞けば、最近偶然見かけた手相占いとやらの影響を受けたらしく、留守番で暇をしていたこともあり、覚えたての知識で男どもの運勢を占っていたらしい。占いが終わった男たちは塊から外れ、やれ生涯結婚できないやら、長生きするやら、いつもの戦闘とはまた違った意味でやかましい。
「阿伏兎パイセンも見てあげようかー?」
「素人の占いが当たるわけねェだろ」
「そんなこと言って先輩当てられるのが怖いだけなんじゃん?」
売り言葉に買い言葉とはまさにこのことだろうか。怖いと言われて黙っていられる阿伏兎ではない。床に座り込んだままのの前に勢いよく腰を下ろすとずいっと左の手のひらを差し出した。
は自分の手のひらをじっと見ると、顔をしかめた。右手も見せろと言われ、訳も分からないまま差し出せば、今度はニヤニヤと笑う。
「お前は一体何がしたいんだポンコツ占い師!」
「ポンコツじゃないわ第七師団の母と呼びたまえよ阿伏兎くん」
その言い方がどうにも気に入らず、掴まれていた手を叩き落としての両こめかみを拳でぐりぐりと痛めつける。
「あだだだだだだだだだいだいっ」
「さっさと結果言いやがれこの下っ端ポンコツ占い師」
「余計な語が増えいだだだだ」
そろそろ良いかと手を離せば、加減はしていたがこれでも俺は夜兎だ、相当痛かったのだろう。涙目になったは勢いよく立ち上がるとそのまま大部屋から全力疾走で逃走した。阿伏兎なんかもう知らん!と叫んだの言葉だけが残されたが、おいおい、結局お前の占いはどうだったんだ!
続くのかもしれない、脳内構成はされている
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